ふるさと津島を映像に DVDを制作 住民と写真家の思い(テレビユー福島)





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こちらは福島県浪江町の帰還困難区域、津島地区の様子をドローンで撮影したものです。シリーズ「11年目のふくしま復興の現在地」。住民の有志が、埼玉の写真家とともに記録した津島地区の現状を描いたDVDがこのほど完成し、注目を集めています。


丁寧に梱包されていくDVD。発送先は津島地区の住民たちです。タイトルは「津島の記憶」。原発事故で帰還困難区域となった津島地区の様子を2019年から記録したもので、ドローンの映像とともに、8人の行政区長が、かつての津島の暮らしや故郷への思いを語ります。


作業をしているのは、津島地区から避難している三瓶春江さんと、佐々木やす子さん。住民有志で立ちあげた会のメンバーで、撮影にも立ち会い、DVDを制作してきました。


三瓶春江さん「津島に住んできたところから、急きょ追いやられて持ってくるものなんて、持ってこれなかったわけだから、そういうふうなところで、津島を思い返してもらえる瞬間があればうれしいね」


住宅の解体が進む一方で、9割以上の場所で帰還の見通しが立たず、かつてあった故郷の景色は、失われつつあります。


佐々木やす子さん「私は都会から来たので、昼曽根っていう自然の多いところで、山あり、川あり、山菜あり、きのこありというところで、ここで一生を終えるつもりだったから。まさかこんな状況で家に住めなくなるとは思ってなかったからね。それが一番寂しいですね。映像だけでも残っていれば、代々つながっていくことができるかな」


作品にはおよそ560軒ある津島地区の住宅すべてが収録され、三瓶さんの自宅も含まれています。


三瓶春江さん「自分たちの思い出として、残したいそれだけではなくて、やっぱり原発事故で失ったものの大きさをみなさんに知ってもらうことによって、この原発事故というものに対して、前を向いてちゃんと自分で感じ取っていただけるような、きっかけになってほしい」


撮影を担当したのは、写真家で映画監督の野田雅也さん。埼玉県から津島に通い、撮影を続けてきました。


野田雅也さん「土地のことや生活の声をまとめて収録することで、津島の心の底に記憶されている心のふるさとというものを映像の中に閉じ込めたいというふうに考えて編集しました。映像の中にだけでも、心のふるさと津島に戻ることができるように、里帰りができるように津島の人たちにとって帰れる場所になればいいなと考えています」


撮影をする中で、野田さんには忘れられないエピソードがあるといいます。


野田雅也さん「ある方のお宅を上空から撮影しているときにその女性の方が「見せてください」ってモニターの方に近づいてきたんですね。そうすると、実はその映像を見て涙を流しまして「よかったこれでサインができる」とおっしゃたんですね。サインができるというのは解体をする承諾書にサインができるという意味だったんです」


有志の会の会長、佐々木茂さんも、野田さんには感謝していると話します。


佐々木茂さん「野田さんのおかげだなと思って、ふるさとが除染で壊される前に撮ることができたものですから、みなさんにとってはこれでよかったのかなあと」


佐々木さんは、作品の中の津島が、住民にとって大切なものになることを期待しています。


佐々木茂さん「作品を残すということは、その人の人生こうだったな、ああだったなという人生がまるごと映像に残されて、その人の家宝になればいいなという希望はもっています」 原発事故の記録と、住民たちの記憶。


4時間以上にわたる作品は、その両方を乗せて、多くの人に届けられています。このDVDは、住民だけでなく一般の方も購入することができます。詳しくは「ふるさと津島を映像で残す会」のホームページをご覧下さい。

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